150cm反射望遠鏡

この望遠鏡は凹面鏡と凸面鏡を組合せて光を集める反射式望遠鏡です。主鏡の直径が150cmであることから、“150センチ望遠鏡”と呼んでいます。
この望遠鏡は、目で直接覗くことができるものとしては世界最大クラスです。150cmを超える鏡を使った望遠鏡はほとんどが研究専用で、目で直接覗く装置(接眼部)がありません。研究者は観測装置とコンピュータを使って天体の光を分析しており、目で直接星を見ないからです。この望遠鏡は天文学の研究用にデザインされていますが、来館される方々が宇宙を直接感じていただけるように接眼部を常設しています。
- 経緯台
- 反射式(リッチー・クレチアン式)
- 各焦点は合成F12.2
- 観測波長は可視光から近赤外線(Kバンド)まで
- 位置は北緯36゜35' 47"、東経138゜58' 22"、 標高 885m
各焦点の観測装置
- カセグレン焦点
- 近赤外線カメラ (GIRCS)
- ナスミス焦点(1)
- 観望用光学系 = 直接目で覗くための部分です
- ナスミス焦点(2)
- 高分散分光器 (エシェル分光器, GAOES)
- ベントカセグレン(2)
- 低分散分光・撮像装置 (CCDカメラ, GLOWS)
- ベントカセグレン(1)
- 液体窒素冷却CCDカメラ