日本インドネシア友好年事業に認定

日本インドネシア友好年事業

日本インドネシア友好年事業

インドネシア バンドン工科大学(ITB:Institut Teknologi Bandung)との協力提携協定に基づく活動が日本インドネシア友好年事業に認定されました。

事業名日本インドネシア友好年2008 日本インドネシア友好年事業の認定 (所管:外務省)
認定された事業インドネシア バンドン工科大学(ITB:Institut Teknologi Bandung)との協力提携協定に基づく活動(日本・インドネシア天文学研究教育事業)
認定日平成20年6月10日

協定に基づく活動の内容

(1)観測データ、データ処理システムの共有
・双方で類似システムを設置し、共通データ処理システムを構築
(2)高分散分光器の開発とそれを用いた共同研究
・ぐんま天文台の「高分散分光器」の開発に双方の研究者が参加
・極めて高い水準を確立しておりITB−GAO間の共同研究の中心
(3)小型低分散分光器の製作とそれらを用いた共同研究
・双方で同一設計の低分散分光器を製作
・異なる観測環境の利点を生かした共通の観測手法の確立等が可能
・それぞれが南・北半球に位置しており、全天における同条件の観測が可能
(4)ITB−GAOリモートシステム
・双方の小型望遠鏡をネット経由で相互に遠隔操作が可能なシステムを構築
・共同観測のほか、ぐんま天文台での南天ネット中継等も実施
(5)研究員交流・教育普及活動
・研究員相互往来のほか、ITBからの若手研究者受け入れ・研修などを実施
(6)各種観測機材の提供
・相互利用のため、赤道儀や鏡筒、高感度カメラ等をITBへ提供
(7)共同ワークショップ、共同成果発表
・国際天文学連合アジア・太平洋地域会議で共同成果発表
・協定に基づく成果の評価・検証のための共同ワークショップを開催

本年度の活動予定

南十字星インターネット中継の様子

南十字星インターネット中継

(1)南十字星インターネット中継
・ITB−GAO*リモートシステムを利用し、ITBの望遠鏡を遠隔操作し南天のライブ映像をぐんま天文台で観察
  *GAO Gunma Astronomical Observatory(ぐんま天文台)の略
・日時 : 平成20年7月5日(土) 午後8時30分〜午後10時
(2)ぐんま天文台の望遠鏡を使ったリモート中継
・インドネシアで見られない北極星や北斗七星などを、ぐんま天文台の望遠鏡をインドネシアから遠隔操作し中継
(3)研究会集録の出版
・平成19年7月、協定締結からの5年を総括する会議を開催
・論文や議論の結果を集録として出版予定
(4)ぐんま天文台の望遠鏡を使った共同観測研究
・ITBから研究者が来訪、ぐんま天文台の望遠鏡と観測機器を用いて最先端の観測を実施
・平成20年10月に連星に関する共同観測を行う予定
(5)研修
・ITBからの大学院生または若手研究者を受け入れ

協定の締結

当初協定の締結 平成14年7月1日(期間5年)

延長協定の締結 平成19年7月5日(期間5年)

締結の背景

(1)県立ぐんま天文台では基本方針のひとつとして国際協力の推進を掲げており、開館以来、研究員の招聘など、主としてアジア地域の各国との交流を行ってきた。
 また、ぐんま天文台の建設時にはITB研究員が大きな貢献を果たし、その後のITBとぐんま天文台との協力関係の基礎となっている。

(2)現在、アジア地域の天文学分野では、国際協力の拠点としての組織的なネットワークの形成も課題のひとつとして掲げられており、近年整いつつある東アジア及び東南アジア天文学ネットワークにおいて、それぞれ要に位置するぐんま天文台、ITBとの間で連携を強化することは、今後のアジア地域の天文学発展にとって非常に重要なファクターであり、両者の果たす役割はアジア各国からも期待を寄せられている。
 また、アジア地域における天文観測指導者育成の礎の成長への期待も大きい。

トップページへ戻る