大昔から人々は夜の空を見上げて、星座を考えてきました。日本や中国、ギリシャ、エジプトなどの国々で、人々の生活に密着した星座が伝えられています。 現在、夜空の星は88個の星座に分けられています。これは、1928年に国際天文学連合で決められました。星座の名前や形は古代カルデア人の考えた星座がギリシャに伝わり、ギリシャ神話と結びついて広まったといわれています。
★星座や星の観察にとっていちばん大切なのは、どちらが南で、どちらが北なのかという方位を知ることです。太陽が沈む方が西です。西がわかれば、その反対がわが東です。さらに、西向きに立って両腕を左右にのばしてみると、右手の方が「北」になり、左手の方が「南」になるといったかんたんな方法でいいですから「東」、「西」、「北」、「南」をおおまかにつかんでおきましょう。
★いちばんいい観察のしかたは大地にゴロリと仰向けに寝転がって夜空を見上げるのが疲れない方法です。そして、目を凝らして暗い夜空を見てください。なにか星の集まりが見えてくるでしょう。
★望遠鏡は大きく拡大して観る道具なので夜空全体は見えなくなるけれど、目では小さく光の点にしか見えない星が明るくはっきりと見えます。
★自分の目だけではちょっと見えないという時には、双眼鏡(口径が5センチ、倍率が7倍程度のもの)を使うとよく見えます。
市街地の灯りにじゃまされなくて、空気のきれいなぐんま県立天文台から季節ごとの夜空をみてみましょう。
自分たちの住んでいる町の夜空とくらべてみてください。同じ方角を見ているのに星座が見えなかったりということはありませんか? 同じように見えますか?
※各季節の星座のページの原図は、StellaNavigator Ver.5(アストロアーツ社)を使用しています。