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[天文FLASH解説] 月食の見え方〜部分月食、皆既月食、半影月食

月食とは、月の一部または全部が地球の影に隠されて見えなくなる現象です。月は太陽などの恒星と異なり、太陽の光が当たっている部分のみがが輝いて見えます。地球の影に入った部分は太陽の光が当たらなくなるため暗くなり、月は欠けて見えます。

月全体が隠される場合を皆既月食、月の一部分が隠される場合を部分月食と呼びます。また、半影月食という現象もあります。

日食と異なり、月食の起きている時間帯に月が見える場所であれば、地球上のどこからでも観察ができます。

部分月食のシミュレーション動画
動画を見るにはFlash Playerが必要です。

部分月食

月の一部分のみが地球の影に隠れます。月食の間も月は東から西へと空の上を移動していきます。

実際はここで示した動画よりも天球上での月の移動量が大きくなります。(3つの動画とも同様です。)

動画の上でマウスの左ボタンを押している間は、動画の再生が停止します。

皆既月食のシミュレーション動画
動画を見るにはFlash Playerが必要です。

皆既月食

月全体が地球の影に隠れます。この時、月は完全に見えなくなるのではなく、暗い赤色となります。赤くなるのは、太陽からの光のうち赤い光が地球の大気により屈折して月の表面に届くためです。

半影月食のシミュレーション動画
動画を見るにはFlash Playerが必要です。

半影月食

影(本影)のまわりには半影という薄暗い部分が存在します。月が地球の本影に入らず半影にのみ入る場合を、半影月食と呼びます。半影月食では月の一部分がわずかに暗くなるだけのため、観察しても月食と気付かない場合があります。

月食が毎月おこらない理由を解説する動画
動画を見るにはFlash Playerが必要です。

月食が毎月見られない理由

月食は満月の晩におきますが、満月の晩でも月食にならないことが多いです。 これは、地球の公転面と月の公転面が同一ではなく、お互いに傾いているためです。 月食は、太陽・地球・月が一直線に並んだ時にのみおこります。

2011年12月10日(火)の皆既月食の情報

12月10日の皆既月食の写真

部分食の始めは(10日)21:45、皆既食の始めは(10日)23:05、食の最大は(10日)23:31、皆既食の終わりは(10日)23:58、部分食の終わりは(11日)1:18。

群馬県で観察できる次の皆既月食は2014年10月8日、その次は2015年4月4日です。(2014年4月15日にも皆既月食がありますが、群馬では月の出直後に部分食が終わり、皆既食は見られません。)

2012年6月4日(火)の部分月食の情報

部分食の始めは18:59、食の最大は20:03 (食分0.376)、部分食の終わりは21:07。

群馬県で観察しやすい次の月食は、2014年10月8日の皆既月食です。(2013年4月26日の部分月食は、始まりとほぼ同時に月が沈み、ほとんど見えません。)

月食の写真

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