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会場:県立ぐんま天文台 映像ホール
日時:2004年3月18日(木)午後 〜 19日(金)
当天文台の150cm望遠鏡用高分散分光器 GAOES ( Gunma Astronomical Observatory Echelle Spectrograph )も分光器らしい機能を確立し、所期の高い波長分解能が達成できることが確認されるようになりました。そこで、誕生したばかりのこの分光器のお披露目の意味も兼ねて高分散分光に関する研究会を開催したいと考えています。
ぐんま天文台に限らず、最近では東アジアや東ヨーロッパなどを中心に中規模望遠鏡用の高分散分光器が立ち上がってきています。また、海外では次世代の望遠鏡に向けた新たな分光器の開発も進みつつあります。岡山でも太陽系外惑星探査などで高分散分光観測による目覚しい成果が得られてきているのは周知の事実です。このような時流から見ても、現在は高分散分光に関連した天文学や技術についての現状や近未来を見渡した展望について議論をする最適な時期であると言えます。今回の研究会では、このような内外の高分散分光をとりまく状況について、近年発展の著しい太陽系外惑星探査を軸に概観し、東アジアにおける高分散分光ネットワークの構築など、その効果的な運用について考えて行きたいと思います。関心のある多くの方の参加をお待ちいたします。
14:20 | 古在 由秀 (ぐんま天文台) | 開催地挨拶 |
14:30 | 竹田 洋一 (国立天文台) | 恒星分光学における精度への挑戦 |
15:30 | 佐藤 文衛 (国立天文台) | G型巨星における惑星探し |
16:00 | 休憩 | |
16:20 | 安藤 裕康 (国立天文台) | 視線速度測定精度1m/sを目指して |
16:40 | 野口 邦男 (国立天文台) | 中国国家天文台( 北京天文台 )高分散分光器の現状とグレードアップ計画 |
17:00 | 泉浦 秀行 (国立天文台岡山) | 韓国天文台訪問記と東アジアプラネットサーチネットワーク |
17:20 | 橋本 修 (ぐんま天文台) | ぐんま天文台 150cm望遠鏡高分散エシェル分光器GAOES |
17:40 | GAOES見学 | |
18:30 | 移動 | |
19:00 | 懇親会 於:わらび荘 |
09:00 | 神戸 栄治 (防衛大学校) | プロシオンキャンペーンの現状とヨードセル装置を用いた視線速度測定精度向上の試みについて |
09:20 | 神戸 栄治 (防衛大学校) | Up-coming zeta Oph LPV campaign |
09:40 | 増田 盛治 (国立天文台岡山) | HIPPARCOS SPBsの線輪郭変動 |
10:00 | 勝亦 優大 (東海大学) | 金属欠乏星HD6833のHIDESとELODIEスペクトルにおける鉄組成と微小乱流の解析比較 |
10:20 | 本田 敏志 (国立天文台) | 金属欠乏星の重元素化学組成 |
10:40 | 休憩 | |
11:00 | 西村 昌能 (洛東高校) | OAO/HIDESで観測されたCP2星の元素垂直分布 |
11:20 | 田口 優介 (神戸大学) | 前主系列星の金属量 |
11:40 | 大西 高司 (大阪教育大学) | UVESデータからの恒星大気パラメータ決定について |
12:00 | 昼食 | |
13:20 | 山村 一誠 (JAXA宇宙研) | SPICAによるスペース赤外線高分散分光観測の可能性 |
13:40 | 泉浦 秀行 (国立天文台岡山) | 光赤外次期大型望遠鏡計画:観測装置提案 |
14:00 | 比田井 昌英 (東海大学) | 今後の展望・総括 |
14:20 | 総合討論 | |
14:50 | 終了 |
橋本 修 ( ぐんま天文台 ), 竹田 洋一 ( 国立天文台 ), 佐藤 文衛 ( 国立天文台 ), 泉浦 秀行 ( 岡山天体物理観測所 ), 神戸 栄治 ( 防衛大学校 )