天体観望でポン・ブルックス彗星を観察できました

2024年3月16日に撮影したポン・ブルックス彗星(12P)

ポン・ブルックス彗星(12P)
2024年3月16日18時46分 観察用望遠鏡1号機とミラーレスカメラ(α7III)で撮影

ポン・ブルックス彗星(12P/Pons-Brooks)は周期70年の周期彗星で、2024年春に見頃を迎えます。

3月9日、10日、16日の天体観望では観察用望遠鏡で彗星を観察できました。写真ではうっすらと伸びる尾も見えていますが、口径15センチの望遠鏡を覗いたときには明るいコマ(丸く広がった部分)だけが見えました。淡いため、肉眼で見ることは難しいです。

ぐんま天文台の天体観望で彗星を観察できるのは、早い時間帯(19時台)、地平線近くまで良く晴れた夜に限られます。ぐんま天文台の大型望遠鏡は地平線近くに向けられないため彗星を観察できませんが、今月は低い空にも向けられる小型の観察用望遠鏡を使っているため、彗星を観察できています。彗星は今後4月にかけてより明るくなると予想されていますが、高度が低くなるため観察は難しくなるかもしれません。