ぐんま天文台 | 利用案内 | イベント | 設備紹介 | 活動と組織 | 写真・広報等 | サイトマップ |
【参考】2月15日の情報へ
左の写真は、150cm反射望遠鏡の低分散分光・撮像装置(GLOWS)で撮影した、2009年1月29日のルーリン彗星です。
ルーリン彗星は2月24日に地球に最も近づき、2月下旬は最も観察しやすすい時期になります。彗星は動きが速く、見える方向は毎晩少しずつ変化していきますので、観察前に位置を確認しましょう(※)。空が暗ければ肉眼でも見えるかもしれませんが、双眼鏡を使うと観察しやすいでしょう。
(※)ルーリン彗星は、2月15〜16日にスピカの近く、23〜24日に土星の近く、27〜28日にはレグルスの近くにあります。
ぐんま天文台の天体観望では、開館時間の都合から、2/27(金)・2/28(土)・3/1(日)が観察に最も適します。
左の映像は2009年1月29日の午前4時29分から42分までの13分間に撮影した9枚の写真を動画にしたものです。彗星が移動していく様子が写っています。
地球に最接近する2月24日頃には、より速く移動して見えるようになります。
(注) 写真の視野は約10分角です。撮影はR,V,I,R,V,I,R,V,Iの順にフィルターを使用して、各30秒露出で行いました。左の画像で彗星の明るさが変化しているように見えるのは、Rバンド、Vバンド、Iバンドの感度の違いによるものであり、実際には彗星は点滅していません。また、1枚目(上)の写真で彗星の背後にある恒星の像が色違いで複数あるのは、このような撮影方法と彗星の動きによるものです。
左のスペクトルは2009年1月29日にぐんま天文台150cm反射望遠鏡の高分散分光器で取得したものです。
鋭い縦のピークは彗星に含まれる分子や原子によるもので、これを調べることで彗星に含まれるガスの成分がわかります。この彗星ではC2のスワンバンドが見えています。
【参考】2月15日の情報へ