県立ぐんま天文台
(Gunma Astronomical Observatory)

県立ぐんま天文台は,1999 年 4 月に群馬県高山村にオープンした公共天文台です。

以下に簡単にぐんま天文台の特徴や歴史について述べてありますが、ぐんま天文台についてさらに詳しいことを知りたい方は、ぐんま天文台の公式サイトにアクセスしてください。

また、ぐんま天文台への地図、連絡先は、こちらでご覧いただけます。 どうぞご利用ください。

(ぐんま天文台 遠景)

NEW コンセプト天文台、ぐんま天文台

NEW コンセプト天文台として、最新の天文学研究をベースに、専門職員が生き生きと教育・普及を行います。 そのために、最先端の機材を導入し、専門職員が世界に通ずる観測研究を展開して、その要望に応えます。

また、データ/報告/論文等をインターネットアーカイブ(現在準備中)として公開したり、ライセンス取得者には天文台内の機材や施設を貸し出したりしています。 さらに、世界の天文学に寄与しながら、将来の人材育成を行います。 特に、アジア諸国の若い人材を積極的に受け入れています。

5つの基本方針:(1)本物体験、(2)開かれた利用、(3)学校教育・生涯学習との連携、(4)観測研究、(5)国際協力

(地球)

なぜ群馬に天文台なのでしょうか

平成 5 年に群馬県人口が 200 万人に到達しました。また同じ頃、館林市出身の向井千秋(むかい ちあき)さんが日本人初の女性宇宙飛行士としてスペースシャトルで宇宙に行くことになりました。 県民全体がシャトルで宇宙に行き、地球を客観的に見られれば、とても有益なことでしょうが、それは不可能なことです。

そこで、県知事小寺 弘之(こでら ひろゆき)は「宇宙を直接感ずることで、環境や地球全体のこと、自分や身の回りの存在を考える場」を県内に持ちたいという考えを発表し、群馬県として天文台を建設することになりました。

(ぐんま天文台 近景)

どんな天文台なのでしょう

まず、県人口 200 万人達成の記念碑にふさわしいものにするため、設計を建築家磯崎 新(いそざき あらた)氏にお願いし、施設に芸術的主張を持たせました。

次に、観測研究に耐えうる機能を持たせ、有効な教育普及を展開するため、「建設委員会」を設置し、国立天文台をはじめ多くの専門家の皆さんにアドバイスをいただきました。

(ぐんま天文台 遠景 2)

高山村(たかやまむら)が建設地として選ばれた理由は…

天文観測環境の大切な条件をご存知ですか。 それは、「暗い夜空」「きれいな空気」「晴天率」「夜間熱放射が小さい」などです。

例えば、夜間の熱放射を最小限に押さえるには、自然の草木の中がベストです。 天文台敷地のそばにアスファルトやコンクリートの構造を持つことは観測環境を損ないますので、駐車場も離れたところに作りました。 そのため、皆様には約 600m の遊歩道(標高差約 50m)を歩いていただいています。

また、都市の灯かりや自動車のライト、排気ガスも大敵です。 このような条件を総合的に判断してこの地を選んだのです。

(口径 150cm の望遠鏡)

ぐんま天文台の施設、活動

ぐんま天文台には口径 150cm の望遠鏡のほか多くの観測用機材があり、使用資格を得れば自由に使うことができます。 施設に関する詳しい説明はこちらをご覧ください。

また、ぐんま天文台では観察会や天文学校などのイベントを行い、天文教育をより広く普及させるための活動を行っています。 もちろん、天文学の研究活動も行っており、超新星の観測や赤外線カメラによる星形成領域の観測など、学術的成果をたくさんあげています。 それぞれの活動に関する詳しい説明は、教育普及活動のページ研究活動のページをご覧ください。


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