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ぐんま天文台 > 特集・画像等 > 天文ニュース > 「はやぶさ」回収カプセルのレプリカを展示 (2011年1月15日〜)

「はやぶさ」回収カプセルのレプリカを展示 2011年1月15日〜

2010年6月13日夜、小惑星探査機「はやぶさ」の回収カプセルがオーストラリアのウーメラ砂漠に降下し、翌日発見・回収されました。日本に輸送した後、回収カプセルの内部を詳細に調べたところ、小惑星「イトカワ」表面の微粒子が1500個以上見つかりました。微粒子の大きさは0.01mm程度で、これだけあれば、太陽系誕生時の様子を語ってくれるであろう資料の十分な分析が可能です。

回収カプセルは、大気圏再突入時の高温に耐えるために、特殊な耐熱材と設計を要します。この耐熱材を含めカプセルを設計・開発したのは、(株)IHIエアロスペース社(本社・東京都江東区)の富岡事業所です。また、回収カプセル内の微粒子が「イトカワ」のものであるという根拠となるデータを提供した装置は、(株)明星電気(本社・群馬県伊勢崎市)が製作したものでした。

このように、「はやぶさ」がもたらす科学的成果を支える最先端の技術を提供している企業が群馬県にあるということは、群馬県民としてもたいへん誇らしいことであります。

さて、昨年、株式会社IHIエアロスペース社のご厚意により、「はやぶさ」回収カプセルのレプリカ(実物大モデル)を群馬県に寄贈していただきました。既に県内で巡回展示が行われましたが、2011年1月14日にぐんま天文台に到着し、1月15日(土)より公開されることとなりました。

また、1月22日(土)午後3時からは、古在由秀天文台長による天文講話「小惑星探査機はやぶさの話」を行います。

小惑星は小さいが故に、惑星のように大きな変化を受けず、最初の状態を保っていると考えられています。その小惑星の試料を初めて持ち帰った「はやぶさ」を、それを支えた群馬の技術と共に、間近に感じ取ってみてはいかがでしょうか。

展示

2011年2月8日(火)〜10日(木)は、「ものづくり技術展示商談会inぐんま」への協力(貸し出し)のため展示は行いません。