小惑星「イトカワ」を調査し地球へ帰還した探査機「はやぶさ」に搭載された2つのカメラの試作品を展示する特別展を、2010年9月4日(土)と5日(日)に開催しました。今回ぐんま天文台で展示したのは「広角光学航行カメラ」(ONC-W : Optical Navigation Camera - Wide)と「望遠光学航行カメラ」(ONC-T : Optical Navigation Camera - Tele)、これらのカメラに接続されたアナログ処理回路(ONC-AE)です。「はやぶさ」に搭載されたカメラは地球への帰還時に燃え尽きており現存していませんが、これと同型のプロトモデル(試作品)を宇宙航空研究開発機構(JAXA)から借り受けて展示しました。また、「イトカワ」のサンプルを持ち帰るためのコンテナのレプリカをぐんま天文台で作成し、あわせて展示しました。
「はやぶさの瞳」を見ようと、4日は1067名、5日は861名が来館しました。来館者は通常の土日より多かったものの、展示したカメラはゆっくりと見学することができ、職員に質問をしたりしながらはやぶさの快挙に思いをはせていました。
はやぶさに搭載された機器のプロトモデル(左から順に ONC-T, ONC-AE, ONC-W)とサンプルコンテナのレプリカ(一番右)
映像ホールでは7年にわたるはやぶさの軌跡を伝える映画「HAYABUSA - BACK TO THE EARTH - 」の上映も行いました。
はやぶさ展ポスター