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2006年11月9日、水星が太陽の前を横切る現象(水星太陽面通過)が見られました。日本では日の出のころにはすでに現象が始まっていて途中からの観測となりました。日本で水星の太陽面通過が見られるのは2003年5月7日以来約3年半ぶりです。
水星は地球の内側を回っているため、地球よりも太陽の周りを回るのが速く、約116日ごとに地球を追い越していきます。ということは116日ごとに水星の太陽面通過が見られそうな気がしますが、水星の公転軌道面と地球の公転軌道面は少し傾いているため、なかなか太陽・水星・地球がほぼ一直線に並ばないのです。
実際には、水星の公転軌道面と地球の公転軌道面が交わる付近で水星が地球を追い越すときに見られます。今後2016年5月9〜10日にかけて、2019年11月11〜12日にかけて水星の太陽面通過が起こりますが、このときは日本は夜のため残念ながら見ることができません。次回日本で見られるのは26年後の2032年11月13日になります。
ぐんま天文台付近は雲ひとつない快晴に恵まれました。普段は午前10時からの開館ですが、この日は特別に8時30分より開館し、この珍しい現象を来館者の方に見ていただきました。約50名ほどの方が観察に訪れました。
![]() 来館者の様子 |
![]() 投影像上の水星の影 |
下の画像はぐんま天文台太陽望遠鏡の太陽画像取得システムを使って得た観測データを1枚の画像にまとめたものです。時間経過に伴う水星の移動がわかります。
Hα拡大望遠鏡による第3接触付近の拡大画像
![]() 9時04分 |
![]() 9時05分 |
![]() 9時06分 |
![]() 9時07分 |
![]() 9時08分 |
![]() 9時09分 |