超新星残骸 M1 (かに星雲)

かに星雲の写真 (Bバンド Vバンド Rバンド で撮影した画像を疑似カラー合成)

可視光 (B V R 合成) 高解像度で見る

近赤外線で見た「かに星雲」の写真 (Jバンド Hバンド Ksバンド で撮影した画像を疑似カラー合成)

近赤外線 (J H Ks 合成) 高解像度で見る

輝線で見た「かに星雲」の写真 (酸素=青 水素=緑 窒素=赤 で疑似カラー合成)

狭帯域フィルター (青=酸素 緑=水素 赤=窒素 合成) 拡大して見る

かに星雲は西暦1054年に出現したおうし座超新星の残骸で、その記録は中国・日本などに残っており、日本では藤原定家の「明月記」に記載されています。電波からX線までさまざまな波長の光で明るく輝いており、中心には高速で回転する中性子星(パルサー)(周期33ミリ秒)があります。

超新星(超新星爆発)とは、大質量の恒星が一生の最期におこす大爆発です。数日間明るい星のように輝いて見えた後、徐々に暗くなって見えなくなります。かに星雲のもとになった超新星爆発では、中心に中性子星が誕生しました。

3枚の写真は、それぞれ視野の広さが異なります。1枚目はぐんま天文台150cm反射望遠鏡の液体窒素冷却CCDカメラ(可視カメラ)で撮影した画像(B,V,Rバンド疑似カラー合成)、2枚目は150cm望遠鏡の赤外線カメラで撮影した画像(J,H,Ksバンド疑似カラー合成)、3枚目は65cm望遠鏡の冷却CCDカメラに狭帯域フィルターをつけて撮影した画像(酸素=青、水素=緑、窒素=赤で疑似カラー合成)です。