カノープス

りゅうこつ座のカノープス(−0.7等)は、おおいぬ座のシリウス(−1.5等)に次いで全天で2番目の明るさをもっていますが、地平線ぎりぎりに姿を見せるだけなので、本来よりも暗く、赤っぽい色に見えます。

次の写真はデジタル一眼レフカメラを使い、6秒毎に5秒露出で6回撮影し、比較明合成した画像です。画像処理により、背景の空の明るさに比べて、星の明るさが強調されています。

2018年2月11日20時16分 ぐんま天文台から見たカノープス

カノープス周辺を拡大してみます。中心で光る点がカノープスです。

カノープス拡大

カノープスは、南の地平線近くまで空が澄んでいる時にしか見えません。晴れていても、地平線近くは霞んでいて星が見えないことはよくあります。
オリオン座、おおいぬ座との位置関係は次の通りです。

カノープス写っている写真上で星座とカノープスの位置を説明したもの
カノープスの見えている南の空の写真

群馬県からは何とか見られますが、東北地方から北では見られません。南に行くほど見やすくなり、沖縄県あたりでは地平線から10度くらいの高さに明るく輝いて見えます。南半球のオーストラリアやニュージーランドなどでは、見上げるような位置に輝くようすを見られます。