本文へジャンプ
お問い合わせ   サイトマップ
ぐんま天文台 > 特集・画像等 > 天文FLASH解説コーナー > 火星までの距離〜小接近と大接近

[天文FLASH解説] 火星までの距離〜小接近と大接近

火星は687日かけて太陽を1周します。地球は1年で太陽を1周するため、780日毎(約2年2ヶ月毎)に火星を内側から追い越すことになります。この時、地球と火星の距離が最も短くなります(火星の接近)。

火星の軌道は完全な円ではないため(離心率が0.0934、地球の離心率は0.0167)、地球と火星が接近した時の距離は毎回異なります。下のアニメーションをご覧下さい。

火星が太陽に近い時に地球と火星が近付くと「大接近」、火星が太陽から遠い時に地球と火星が近付くと「小接近」となります。2003年は大接近となったため、火星の観察ブームがおきました。2010年、2012年は小接近となります。次の大接近は2018年です。火星の見かけの大きさは、火星までの距離により大きく異なります。

火星の見え方のシミュレーション動画
動画を見るにはFlash Playerが必要です。

動画の上でマウスの左ボタンを押している間は、動画が止まります。

火星接近時の見かけの大きさ比べ

火星の情報

火星は直径が地球の半分程度の惑星で、地表に大量の酸化鉄があるために赤い色に見えます。大気は薄く、地表の気圧は地球の1%弱、その成分は95%が二酸化炭素です。平均気温は−43℃ですが、最低気温は−130℃に達し、冬の極地方では二酸化炭素の氷(ドライアイス)の層ができます(極冠)。

火星の写真を見る天体画像集)。