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ぐんま天文台では天文学的な観測やデータ解析と考察などを体験するイベント「天文学校」を毎年開催しています。平成18年度の天文学校は星の固有運動をテーマとして行なわれ、16名の参加者は自分の手で観測とデータ解析を行ないました。
毎晩同じように並んで見える星が、実は動いていると実感したことのある人は、あまりいないでしょう。「星の位置を50年前の位置と詳しく比較したら、わずかながら本当に移動していた!」、この事実を自分の手で確かめた参加者たちは、新たな目で宇宙と向き合うことができるようになりました。参加者たちは、天体の動きが宇宙の歴史を知る上でどんな手がかりになるかを考えたり、これからも天体の動きに長く関心を持つことができるように、この分野の今後の展望についてもじっくり学びました。
議論の様子
観測時の様子
2006年10月29日(日) 10:00〜17:00 | 基礎となる事柄についてお話ししました。 |
2006年11月11日(土) 18:00〜27:00 | 65cm望遠鏡を使って観測を行ないました。 |
2006年12月9日(土) 10:00〜17:00 | データの解析を行ないました。 |
2007年1月13日(土) 10:00〜17:00 | 測定した固有運動を図にまとめ考察したほか、固有運動に関する研究の現状についてお話ししました。 |
事前にテキストを配りました。
集合写真
求めた星の動き
ヒヤデス星団に属すると思われる星をCCDカメラで観測しました。画像の一次処理にはWindows上で動作する解析ソフトMakali`iを使いました。各画像について、測定対象の星とともに撮影された他の複数の星の位置情報をCDSのWebサイトAladinから求め、測定対象の星の現時点での位置を求めました(最小自乗フィットにより座標を自動的に計算するExcelのワークシートを事前に用意して使用しました)。測定した現時点での星の位置とカタログに掲載されている約50年前の星の位置との差から、固有運動を求めました。
参加者募集のお知らせ (終了しています)