平成12年度、ぐんま天文台『観測研究講座』
〜測光観測が語る散開星団〜
ぐんま天文台では、天文学の専門的研究体験を希望する人を対象に、65cm望遠鏡を用いて観測からデータの処理、さらに解析や考察まで一環した学習・体験のできる機会として、今年度次のとおり天文観測研究講座を開催しました。
1 日程と内容
日程は開催前の予定であり、実際には参加者の都合にあわせて多少の変更がありました。
第1回: 2000年(平成12年)11月3日(金・祝日)〜4日(土)
- 基礎講義(測光の理解・機器説明(光電管,CCD)・観測の(科学的)目的等)
- 光電測光器を用いた測光の理解(標準星の測光体験)
- 65cm望遠鏡+光電測光器による散開星団・標準星の測光体験
- 星の等級の導き出し
第2回: 2000年(平成12年)11月25日(土)〜26日(日)(曇天・雨天の場合の予備日12月2日(土)〜3日(日))
- 復習と前回のデータ処理
- 65cm望遠鏡+CCDによる散開星団・標準星の測光観測
- 画像処理
第3回: 2001年(平成13年)1月27日(土)〜28日(日)
- 画像処理及び星の等級の決定
- 星の色等級図(HR図)の作成
第4回: 2001年(平成13年)2月24日(土)〜25日(日)
- 星の色等級図(HR図)の作成
- モデルとの比較による散開星団の年齢推定、考察
2 会場
ぐんま天文台 (宿泊は、ぐんま天文台の宿舎を利用しました。)
3 参加資格
次のすべての条件を満たす者としました。
- 全日程に参加できること。
- 望遠鏡 + CCDカメラによる天体の撮像経験があること。
なお、全日程に参加できることという制限により参加できなかったという声が多数あったので、来年度については日程などについて見直す予定です。