2004年12月3日のフレア

12月3日午前9時ごろ、フレアが発生しました。(中道・観測普及研究員の観測)

このフレアの発生場所は0708という黒点群です。11月10日の0696群に比べて規模が小さく見えますが、12月1日にもM1.2のフレアを起こしており、活動は比較的活発な場所です。

今回のフレアは11月10日のものよりも規模は小さく、GOES衛星が観測したX線強度がM1.5と中規模(X線強度がCクラスだと小規模、Mクラスだと中規模、Xクラスだと大規模)ですが、CME(コロナ質量放出:太陽ガスの放出現象)も太陽観測衛星SOHOによって観測されています。また、SOHOの別の画像を見ると大きなコロナホールが地球の方を向いています。これらの影響で太陽風の速度が高まったり、磁場強度が高まったりするなどの影響で磁気圏が乱され、磁気嵐が起きたり、オーロラ活動が活発になったりするかもしれません。

2004年12月3日の黒点の様子
2004年12月3日の黒点の様子
(中央付近が0708黒点群)

フレアの変化

今回は連続写真よりもアニメーションで見ることをお勧めします。アニメーションは1分間隔で作成していますのでいつもより滑らかになっています。太陽のガスがフレアによって大きく動いている様子が実感できます。(ファイルが大きいので注意してください)

11時00分
8時50分
11時05分
8時55分
11時10分
9時00分
11時15分
9時05分
11時20分
9時10分
11時25分
9時15分
11時30分
9時20分
11時35分
9時25分
11時40分
9時30分
11時45分
9時35分
11時50分
9時40分
11時55分
9時45分
12時00分
9時50分

動画

Mpegアニメーション(386kB)   GIFアニメーション(同一内容)(16.2MB)

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