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画像は、ぐんま天文台の65cm望遠鏡を使って4月2日に撮影したリニア彗星(C/2001A2)です。青、緑、赤の3色で撮った画像をカラー合成しました(各5分間露出)。この時、太陽と彗星の距離は、1.25天文単位(1天文単位は約1億5千万km)、地球と彗星の距離は0.94天文単位でした。画像の一辺は5分角で、約20万kmに相当します。画像では分かりにくいのですが、彗星の大気(コマ)がほぼいっぱいに広がっています。星が流れて写っているのは、望遠鏡を彗星の動きに合わせて動かしたためです。画像の下方向が西(太陽の方向)になっています。
この彗星は、3月31日から4月1日にかけて、急に10倍程明るくなりましたが、その詳しい原因は不明です。3月31日に起こった太陽面でのCMEがきっかけになった可能性もあります。4月3日現在では、再び次第に暗くなって通常の明るさに戻りそうな様子です。どうやら一時的な増光だったようで、やはり、太陽の活動と関係があるのかもしれません。