みんなで、地球のことを考えよう

地球は病気にかかっているの?


地球がどんどん暖かくなっている
地球の温暖化
 火力発電所や自動車などは、毎日大量の石油やガソリンを燃やして二酸化炭素をはき出しています。この二酸化炭素は温室の「ガラス」のような働きをして、太陽の熱を閉じこめ、地球の気温を上げています。地球温暖化が進むと、異常気象を引き起こしたりします。省エネルギーに努めましょう。


木がかれたり、魚が死んだりしている
酸性雨
 工場から出る煙や自動車の排気ガスからは、水を酸性にするガスが混ざって出ます。このガスが空に上がって雲に中に混ざり、雨や雪が酸性になって地上にふってきます。 この酸性雨が、木をからしたり、湖を酸性にして、魚も住めなくなってしまいます。自転車や鉄道を使うなど、なるべく車に乗らないように努力することが大切です。 


ゴミを燃やすとダイオキシンが発生する
環境ホルモン
 ダイオキシンは発ガン性のほかに、体の中に入るとホルモンのような働きをして、正常な成長や、生殖に悪い影響を与えます。このような働きをする化学物質を「環境ホルモン」といい、現在67種類が報告されています。プラスチックなどのゴミを燃やすと、有毒なダイオキシンや塩化水素ガスが発生します。 ゴミは最小限度にして、しっかりと分別して出すよう心がけましょう。


メダカがいなくなってしまう
野生生物種の減少
 乱開発したり、海や川を汚した結果、今までにない速いスピードで野生動植物種の数が減少しています。絶滅が心配されている動植物種を集めた「日本版レッド・データ・ブック」によれば、メダカも絶滅が心配されています。川をきれいにしましょう。


目がチカチカしたり、せきが出たりする
光化学スモッグ
 自動車などの排気ガスにふくまれる、窒素酸化物などが、太陽の強い紫外線にあたると光化学反応をおこして、有害な光化学オキシダントが発生します。 オキシダントの人体への影響は、眼やのどの痛み、呼吸困難、頭痛などです。また、光化学スモッグが出ると、農作物が被害を受けることもあります。


都市の光が夜空を明るくしている
光害(ひかりがい)
 宇宙から見ると、地球の夜の部分の中に無数の灯がきらめき、陸地の形や大都市の位置が分かるほどです。とくに日本は、すみずみまで明るく輝いています。これは街灯や建物の灯などの光が空の方向にももれているためです。逆に地上から見ると、夜空が明るくなってしまい、小さなくらい星が見えなくなってしまっています。これを「光害」といいます。光害はエネルギーの無駄や、植物の成長サイクルを狂わせてしまうなど、さまざまな問題が指摘されています。

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