大学・大学院による利用

大学の授業として利用する場合についてご説明します。一般の団体と同様に天体観望や施設見学を希望される場合は、こちらではなく、一般の団体としてお申し込みください。

目次

支援内容 (対象別)

大学院生

天文学や関連する学問領域を専攻する大学院生の学位取得を目的とした研究活動に対する支援。

  • 観測データの取得
  • 研究活動に必要な技能や経験の取得
  • データ処理などの技能の取得
学部生

天文学および関連する学問領域を専攻する学部学生の卒業研究に対する支援。

  • 観測データの取得
  • 天体観測に必要な技能や経験の取得
その他天文教育支援

天文学や関連分野を専攻としない大学院生や学部学生に対する教養水準での天文学の学習に対する支援。

天文学や関連する学問領域の研究者として自立を目指している若手に対する支援。

プログラム例

恒星天文学の基礎 - 色等級図, 測光観測 -

利用機器150cm望遠鏡, 低分散分光撮像装置(GLOWS)
受入人数2〜10名
期間2〜3日 (座学0.5〜1日, 観測1〜2夜, データ処理1〜1.5日)
対象
  • 天文学, 天体物理学に興味を持つ理科系の学部生, 大学院生
  • 高等学校理科教員免許取得を目指す学部生, 大学院生
  • 中学校理科教員免許取得を目指す学部生, 大学院生
前提とする既習事項大学教養学部初学年で習得する程度の基礎物理学(力学, 電磁気学, 熱統計力学)
概要
  • 自らの観測で得たデータを用いて色等級図を作成することによて、天体観測の基本的な概念と恒星天文学の基礎について理解する。
  • 得られた色等級図から。主系列星の他に赤色巨星などの特性が異なる種類の天体について理解する。
  • 主系列星や赤色巨星などの物理特性の違いから、それぞれの内部構造や大気構造を再現する基礎的な物理過程を考察する。

恒星天文学の基礎 - 天体の色とスペクトル-

利用機器150cm望遠鏡, 接眼分光器
受入人数2〜15名
期間2〜3日 (座学0.5〜1日, 観測1〜2夜)
対象
  • 天文学, 天体物理学に興味を持つ理科系の学部生, 大学院生
  • 中学校・高等学校理科教員免許取得を目指す学部生, 大学院生
前提とする既習事項大学教養学部初学年で習得する程度の基礎物理学(力学, 電磁気学, 熱統計力学)
概要
  • 接眼分光器を用いて様々な恒星の色と広帯域低分散スペクトルを自ら眼で観察し、それらの関連を実感する。
  • 波長分布のみならず、分光スペクトルには吸収線等の構造があることを理解する。
  • スペクトルを解釈するためには、物質の特性など、広範囲での物理学の理解と応用が必要であることを実体験として認識する。
  • 恒星大気の分析には、様々な物理現象を反映させた大気モデルが有効であることを理解する。
  • スペクトルの解釈を通じて、基礎物理学に対する理解を再確認する。
  • 色やスペクトルの違いから、構造や様々な性質が異なる種類の天体が存在することを認識する。

高分散分光学の基礎

利用機器150cm望遠鏡, 高分散分光器(GAOES)
受入人数1〜5名
期間3〜5日 (座学1日, 観測1〜2夜, データ処理2〜3日)
対象
  • 天文学, 天体物理学および関係する分野を専攻する学部生, 大学院生
  • 天文学, 天体物理学に興味を持つ理科系の学部生, 大学院生
前提とする既習事項
  • 学部程度の基礎的な物理学(力学, 電磁気学, 量子力学, 熱統計力学他)
  • 初歩的なデータ処理の基礎
  • 英語の文献を読解する基礎的な語学力
  • Unix 系の計算機利用技術
概要
  • 150cm 望遠鏡と高分散分光器を用いた天体観測を行い、分光学の基礎を習得する。
  • 高分散分光器の原理や仕組みを理解し、そこに用いられている様々な技術用要素についての理解を深める。
  • 装置の原理や特性を理解したうえで、実際の観測における具体的な活用方法や観測手法について考察する。
  • 取得した観測データを処理し、一次元化したスペクトルを求め、高分散分光器の観測装置としての諸特性について考察する。
  • 高分散スペクトルから得られる天体の情報について考察する。

高分散分光観測

利用機器150cm望遠鏡, 高分散分光器(GAOES)
受入人数1〜2名
期間3〜5日 (座学1日, 観測1〜2夜, データ処理2〜3日)
対象
  • 天文学, 天体物理学および関係する分野を専攻する学部生, 大学院生
  • 天文学, 天体物理学および関係する分野を専攻する若手研究者
前提とする既習事項
  • データ処理の基礎
  • 英語の文献を読解する語学力
  • Unix 系の計算機利用技術
  • 何らかの言語による計算機プログラミング
概要
  • 150cm 望遠鏡と高分散分光器を用いた天体観測を行い、天文学, 天体物理学の研究を行い、学位論文の作成を目指す。
  • 学位論文の作成を目指した研究のほか、ポスドクなどの研究者育成過程としての観測研究を行う。

大学間連携教育プログラム

「研究教育拠点のネットワーク構築」と呼ばれる事業で、大学等が国内外に持つ中小の望遠鏡を有機的に結びつけ、大望遠鏡では達成困難な研究を共同で行い、教育と研究を促進することを目指としている。

現在、大学間連携観測グループには,北海道大学,埼玉大学,東京大学,東京工業大学,名古屋大学, 京都大学, 兵庫県立大学(兵庫県立西はりま天文台), 広島大学, 鹿児島大学に加え大学共同利用機関である国立天文台が参加している。

ぐんま天文台は、大学ではないために正式には参加はしていないものの、150cm望遠鏡のもつ国内最高度の観測性能を活かすべく、突発天体などでの連携観測に協力をしている。

利用機器150cm望遠鏡, 高分散分光器(GAOES), 低分散分光器(GLOWS), 赤外線観測装置(GIRCS), ほか
受入人数1〜2名
対象
  • 大学間連携観測グループに属する大学院生, 学部生
  • 大学間連携観測グループに属する教官が指導する大学院生, 学部生
  • 大学間連携観測グループに属する若手研究者
前提とする既習事項
  • 物理学の基礎
  • データ処理の基礎
  • 英語の文献を読解する語学力
概要
  • 150cm 望遠鏡と高分散分光器等の観測装置を用いた天体観測を通じて天文学、天体物理学の研究に必要とされる技術や学識を学ぶ。

望遠鏡及び観測装置概要

150cm光学赤外線望遠鏡
  • 直径11mドームに納められた経緯台式反射望遠鏡で、国内でも優れた観測機能と性能をもつ望遠鏡です。(主鏡直径160cm 有効直径150cm)
  • 可視高分散分光器(GAOES)、赤外線観測装置(GIRCS)などの観測装置が設置され、精度の高い観測データを得ることが出来ます。
  • 観察用接眼部を持っているため、一般見学者の天体観察も可能となっています。
観測装置
高分散分光器GAOES
( Gunma Astronomical Observatory Echelle Spectrograph )
波長分解能70,000 ( スリット幅1.0 arcsec )
38,000 ( 同2.0 arcsec )
100,000 ( 同0.6 arcsec / 最大)
波長帯域360 nm - 1000 nm のうち任意の180 nm 程度
限界等級10 等級 (2時間露出, S/N〜100)
低分散分光撮像装置GLOWS
( Gunma LOW resolution Spectrograph and camera )
分光モード
波長分解能400 - 500 ( スリット1.8 arcsec x 40 acrsec )
波長帯域400 nm - 780 nm
限界等級16 等級 (1時間露出, S/N〜100)
撮像モード
視野10 arcmin x 10 arcmin
空間分解能0.6 arcsec / pixcel
フィルターB, V, R, I
検出限界19〜20等級
赤外線観測装置GIRCS
( Gunma InfraRed Camera and Spectrograph )
撮像モード
波長帯域1.1μm〜2.5μm
フィルターJ, H, K, Ks
視野6.8 arcmin x 6.8 arcmin
空間分解能0.4 arcsec / pixcel
分光モード
波長分解能〜900
GIRCSの分光モードは現在稼働していない。

利用申し込み

天文台にご連絡いただき、日程や内容を調整してから、(pdfファイル) 利用受付票を提出してください。