おおぐま座の二重星 ミザールとアルコル

北斗七星の写真

北斗七星の6番目の星「ミザール」のすぐ近くに、「アルコル」という暗い星があります。目が良い人なら肉眼でアルコルを見つけられるため、これが見えるかどうかが視力検査に使われたと言われています。

ミザールとアルコルの離角は約12分角(満月の直径の半分弱)で、明るさは、ミザールが2等星、アルコルが4等星です。

ミザールとアルコルの写真

こちらは望遠鏡を使って撮影した写真です。左の明るい星がミザール、右の明るい星がアルコルです。さらに拡大すると、ミザール自身が2つの星に分かれて見えます。(ミザールAとミザールB。)

さらに、ミザールA、ミザールB、アルコルは、いずれも分光連星です。(分光連星とは、画像では単独の星に見えるが、実際は連星であることがスペクトルの観測から分かる星です。)