M57は、太陽のような恒星の、一生の最期の姿です。太陽程度の大きさの恒星は、水素の核融合により安定して輝き続けたのち(主系列星)、膨らんで赤くなり(赤色巨星)、外層のガスを宇宙空間に放出します。中心には核融合を終えた燃えカスのような星(白色矮星)が残り、ここから放出される紫外線が既に放出されたガスを電離させ、ガスの中にある各元素がそれぞれ特有の波長(色)の光で輝いています。
下の写真はぐんま天文台65cm反射望遠鏡とフィルター(B・V・R)とCCDカメラを使ってで撮影した画像です。中心の白色矮星もはっきりと見えます。

下の写真はぐんま天文台65cm反射望遠鏡と狭帯域フィルターとCCDカメラを使って撮影した画像です。狭帯域フィルターを使用すると、特定の元素が出す光のみを捉えることができます。左から順に、ヘリウム、酸素、窒素にそれぞれ対応しています(見える場所は「各元素がある場所」ではなく、「各元素が光る条件を満たす場所」です)。
ヘリウム |
酸素 |
窒素 |
ヘリウム(青)、酸素(緑)、窒素(赤)、それぞれの画像を合成したもの。