本文へ移動

エフエム群馬 ワイワイグルーヴィン 2019年2月20日放送分
「年中夢中で若宮中」ぐんま天文台 関連動画

2018年秋以降に、ぐんま天文台65cm望遠鏡に搭載したCMOSカメラで撮影した動画です。

リゲル

冬の観望会でよく見る一等星。横にある伴星はラジオでは話しませんでしたが、画像にすると気が付きやすい割には観望会でみるときはスルーされるみなさんも多く、観望会ではネタにさせてもらっています。灯台元暗し。

オリオン大星雲

これも冬の観望会の人気度最上位天体の一つ。観望会では中心の明るい4つの(本当はもう一つ、、)星と星雲は見えるものの、まわりの多くの暗い星や星雲の色の微妙なかわり具合までわかるのはCMOSカメラならではといえるでしょう。家に大きな液晶ディスプライがあったら映してみたいものですが、あいにく先立つものが。。。

彗星46P/Wirtanen

2018年の年末、みなさんが師走で走り回っていてあまり気が付かなかったうちに地球に大接近した彗星です。月までの距離の40倍くらいのところまでは来ていたのです(スーパームーンやブルームーンの人気に勝てないのはなぜでしょうか)。このときは実際は約40分で視野を横切りましたが、最後の3分くらいは、満月に照らされた雲が通って真っ白になってしまいました。これでも3回はトライしたのですが。

距離100億光年のクェーサーJ1004+4112

100億光年先のクエーサー

100億光年先のクエーサー

クェーサーのレンズ銀河団.jpg

クェーサーのレンズ銀河団

上の図の4つの白い斑点がクェーサーです。まずは「クェーサーってなに?」という人も多いでしょう。アンドロメダ銀河のような銀河の中心部で、とりわけ例外的に明るいものです。クェーサー本体は100億光年の距離に一つだけあるのですが、偶然その手前の距離70億光年のところに銀河の集団があり(下の図で赤くみえる多数の光芒)、これが凸レンズの役割を果たして(重力レンズといいます)クェーサーは上の図では4つになってみえています。むろん、30億年くらいたって銀河の集団が移動してしまえば一つにみえることでしょう。クェーサー自体は非常に明るいので見えることは想定しないといけませんでしたが、むしろ銀河団がそれなりにとらえられたことはかなり意外でした。むろん、高地にあって直径が10mもあるようなケック望遠鏡(ハワイ島)ではこの天体のスペクトルまで観測されています。