太陽系小天体への挑戦
−「はやぶさ2」からスペースガードまで−

講師

吉川 真 氏
(JAXA宇宙科学研究所准教授)

はやぶさ2のCG
小惑星探査機 はやぶさ2 CGモデル
( Go Miyazaki ) (CC 表示-継承 4.0)

講演概要

小惑星や彗星などの太陽系小天体が、今、非常に注目されています。日本が世界に先駆けて行っています小惑星から物質を持ち帰るサンプルリターンミッションの「はやぶさ」や「はやぶさ2」によって、太陽系の誕生や生命の原材料に迫ろうとしています。海外でも、ロゼッタ、ドーン、ニュー・ホライズンズ、オシリス・レックスというようなミッションが実行・計画されています。一方では、小天体を資源として、あるいは有人ミッションのターゲットとして利用する可能性が検討されています。さらには、このような天体が地球に衝突してくるような場合を想定して、スペースガードという動きも国際的に本格化してきました。ここでは、太陽系小天体というものに焦点を当てて、その探査の現状をご紹介します。