前回まで、惑星、特に小惑星の軌道要素変動について述べてきた。変動のなかには、特に周期が長く、振幅が大きな永年摂動について述べたが、これらは近日点経度や昇交点経度が一周する周期と関連がある。その周期は一万年から百万年程度で、軌道の大局的な変化を知るうえでは大事であるが、百年といった期間での変動はあまり大きくはならない。
ところで、月では、近地点は8.85年、昇交点は18.6年で一周するので、その周期より長い10年間の軌道計算をするにも大事な影響を与える。
これが地球の周りを回る人工衛星となると、これらの周期は更に短く数ケ月となり、数か月間の軌道変動を計算するにも大事な項となる。また、太陽や月の影響も大きくなる。
木星や土星の周りの衛星でも同じ事情があり、これらについて説明する。
講師 | 古在由秀(ぐんま天文台名誉台長) |
タイトル | 変動の周期 |
日時 | 2013年10月26日(土)午後3時〜4時 |
対象 | 一般 (中学生以上) |
その他 | 定員80名 予約不要・先着順・参加費無料(入館料は必要) |
問い合わせ先 |
住所 〒377-0702 群馬県吾妻郡高山村中山6860-86県立ぐんま天文台 電話0279-70-5300 FAX 0279-70-5544 |
講演開催日は午後3時からの3Dシアター上演をお休みさせていただきます。