古在由秀天文台長による講演会です。今年は「宇宙の距離を測る」をテーマに、4回開催します。第3回目のテーマは「銀河までの距離を測る」です。
ごく近い銀河までの距離は、銀河のなかで見分けることの出来る恒星の距離を測定することによって可能になります。また、その星や銀河の視線速度はスペクトルを撮り、そこに現れる線のドップラー効果から求められます。こうして、1929年、アメリカの天文学者ハッブルによって、すべての銀河はわれわれから遠ざかっており、その後退する速度はぞの銀河までの距離に比例するという法則(ハッブルの法則)が導かれました。その後、更に遠い銀河は、そこに現れる超新星、特にIa型という超新星が、もともとは同じ明るさ(同じ絶対等級)であるということが分かり、それから銀河の距離が推定出来るようになりました。その後、宇宙の年齢は137億年であることが分かり、銀河は1億光年ごとに2200kmほどの秒速で遠ざかっていることを知ったので、ハッブルの法則により、後退する速度の測定から、遠い銀河までの距離を推定出来るようになりました。
講師 | 古在由秀(ぐんま天文台長) |
タイトル | 宇宙の距離を測る (3)銀河までの距離を測る |
日時 | 2010年11月20日(土)午後3時〜4時 |
対象 | 一般 (中学生以上) |
その他 | 定員80名 予約不要・先着順・参加費無料(入館料は必要) |
問い合わせ先 |
住所 〒377-0702 群馬県吾妻郡高山村中山6860-86県立ぐんま天文台 電話0279-70-5300 FAX 0279-70-5544 |