「教師のための天体観察実技研修講座」実施要項

概要

学校現場における天文分野の学習指導は、教師にとって最も難しい内容の一つです。これまでぐんま天文台が取り組んできた「学校利用」において、天文分野の学習指導について「どう教えていいのか分からない。」や「うまい観察の仕方が見つからない。」等の声をたくさん聞いてきました。加えて、小学校・中学校の学習指導要領の改定に伴い、小学校6年生での月や太陽の観察等の追加や、中学校3年生での学習内容の増加等が行われることになったことで、教材研究や自分自身の観察・実験の技能の習得など、これまで以上に教師が多忙を極めるのは必至です。

本講座では、天体観察の基礎や観察器具の扱い方、指導計画立案上の留意点など、実際の授業にすぐに役立つ実践的な内容を中心に研修を行います。教師のスキルアップを図るとともに、児童生徒の体験的な学習の充実につなげたいと考えました。

日時および会場

小学校、中学校ともに、同じ内容で2回ずつ研修の機会を設けます。

(1) 小学校教員対象

第1回平成21年5月29日(金)県立ぐんま天文台
第2回平成21年6月26日(金)群馬県生涯学習センター

(2) 中学校教員対象

第1回平成21年8月4日(火)群馬県生涯学習センター
第2回平成21年8月5日(水)県立ぐんま天文台

研修内容

実際の授業に必要な基礎的・基本的な実技や留意点を中心に研修します。各学校が所有する天体望遠鏡を持ち寄り、以下の概要で小学校は半日、中学校は一日研修として実施します。望遠鏡が無い場合は、ぐんま天文台のものを貸与するなどして対応します。

(1) 小学校教員対象の内容

1. 天体望遠鏡の基本操作
・天体望遠鏡の組み立てと基本操作
・太陽の基本的な観察(減光直視,太陽投影板)
・昼間の月面観察(クレーターなど)
2. 講義
・学習指導要領における天文分野の内容・留意点と系統
・天体の動き(日周運動,年周運動)
・単元の指導計画の立案(ワークショップ)

(2) 中学校教員対象の内容

1. 天体望遠鏡の基本操作
・天体望遠鏡の組み立て、架台(赤道儀)のしくみと基本操作
・太陽の基本的な観察(減光直視,太陽投影板,スケッチ)
・赤道儀の目盛環を使った昼間の金星の導入と観察
2. 講義
・学習指導要領における天文分野の内容・留意点と系統
・天体の動き(1)(太陽の日周運動,透明半球)
・天体の動き(2)(日周運動,年周運動,惑星の運動や見え方)
・題材の指導計画の立案(ワークショップ)

対象・定員

群馬県内の小学校、中学校の教員(校種別)。

各回とも20名程度。

申し込み

電話による確認および仮申し込みの後に、参加申込書(様式1)(pdfファイル)に必要事項を記入し、FAXまたは郵送にて送付してください。なお、同一校で複数の申し込みの場合は、申込書を1枚にまとめてください。

申し込み締め切りは、各回の研修日の2週間前までとします。ただし、定員になり次第、締め切りとします。

その他

旅費は各所属校の負担となります。

ご不明な点は、ぐんま天文台までお問い合わせください。

問い合わせ先
〒377-0702 群馬県吾妻郡高山村中山6860-86
県立ぐんま天文台 観測普及研究係(担当:新井)
電話 0279-70-5300、FAX 0279-70-5544。
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