しし座流星群説明会

しし座流星群の出現にあわせ、11月14日(土)午後3時から「しし座流星群説明会」を行ないます。

(1) 観測普及研究係員による、やさしい説明
流れ星はとは何か、なぜ光るのか、しし座流星群とは何か、観察するにはどうしたら良いか、といったお話をします。(30分程度)
(2) 古在天文台長による解説
天体力学の世界的権威である古在由秀天文台長によるお話です。(15分程度)
(1)・(2)を連続して行います。「観察会」は行いません。
会場:ぐんま天文台映像ホール。定員:80名(先着順・予約不要)。
説明会開催のため、15時からの宇宙の立体投影は中止となります。

11月18日のしし座流星群について

  10年ほど前は、盛んに活動していたしし座流星群は、その後なりをひそめていたが、昨年ヨーロッパで一時間に100ほどの流星が見られたという報告がある。しし座流星群は、テンペル・タットル彗星から放出されたダストが、地球大気に突入して起きる現象である。

  中野主一(国際天文学連合小惑星中央局Associate)さんの計算によると、1466年の近日点通過時に、秒速10.2mでテンペル・タットル彗星の動きと同じ方向に、彗星から放出されたダストは、今年の11月18日6時12分(日本標準時)に、地球から20万kmの点を通過する。一方、NASAのボーバイロン氏の計算によると、時刻は6時45分で、距離は7万kmである。

  ダストは、彗星の動きとは異なった方向にも放出されるので、地球の近傍ではダストの流れには幅があり、上記の距離より近くで地球に近づくダストは当然あり、1時間に2〜300の流星が見られることになる。しかし、彗星を離れて16公転後に地球に近づくので、ダストの密度はへっていると考えられている。ダストの到達時刻にも幅があるが、毎時100程の流星は見られると予測される。但し、11月18日の日の出の時刻は、札幌で6時14分、福岡で58分である。

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