天の川と七夕の星を見よう

ぐんま天文台のある高山村では人工の光を空に向けないようにしたり、日常生活に不足のない明るさにしたりして美しい星空を守っており、肉眼で天の川を見られることも珍しくありません。天の川を見られる夜の条件は、気象条件が良いことと、月明かりに邪魔されないことです(注1)。天の川は七夕に限らず一年中どの季節にも見られますが(注2)、冬よりも夏のほうが天の川が明るいため見やすくなります。

(注1)満月の頃は月明かりで空全体が明るくなるため、淡い光である天の川は見づらくなります。2006年夏〜秋の満月は、7月11日・8月9日・9月8日・10月7日です。

(注2)夏・秋は一晩中見られますが、冬は夜半すぎから見えなくなり、春は夜半過ぎにならないと見えません。

天文台受付前に設置された七夕飾り

天の川と七夕の星の位置

7月中旬21時頃の空

7月15日21時の空

8月中旬21時頃の空

8月15日21時の空

9月中旬21時頃の空

9月15日21時の空

7月の夜、空が暗くなった頃に東の空を見あげると、ベガ(おり姫星)とアルタイル(ひこ星)が明るく輝いて見えます。天の川は、ベガとアルタイルの間を通るように、南北方向に流れています。8月・9月の同じ時間には、ベガ・アルタイルとも天頂付近にあり、天の川もより観察しやすい条件になります。

星図は株式会社アストロアーツのステラナビゲータを利用して作成しました。クリックすると拡大して表示されます。

七夕の伝説

こと座の1等星ベガは、中国・日本の七夕伝説では織姫星(織女星)として知られている。織姫は天帝の娘で、機織の上手な働き者の娘であった。夏彦星(彦星、牽牛星)は、わし座のアルタイルである。夏彦もまた働き者であり、天帝は二人の結婚を認めた。めでたく夫婦となったが夫婦生活が楽しく、織姫は機を織らなくなり、夏彦は牛を追わなくなった。このため天帝は怒り、2人を天の川を隔てて引き離した。しかし年に1度、7月7日の七夕の日だけは会うことが許された。雨が降ると天の川の水かさが増し、織姫は渡ることができないが、そのときはどこからか無数のカササギがやってきて、天の川に自分の体で橋をかけてくれるという。【Wikipediaより引用】

天の川や七夕の星に関連するイベント

天体観望
毎週金曜日・土曜日・日曜日・祝日の晴れた夜に天体観望を行ないます。年末年始を除き一年中開催。
天文講話「上州の七夕」
2006年8月5日(土) 15時〜16時 石原桂氏による講演会を行ないます。
夏休み特別開館期間
8月10日(木)〜16日(水)は、晴れれば毎晩天体観望を行ないます。
天の川観望会
2006年9月15日(金)〜18日(月)、9月22日(金)〜24日(日)。天体観望の時間に天の川の観察も行ないます。

天の川・七夕に関連するWeb上のコンテンツ

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